マイクロハイパーサテを攻略しよう①　〜6,5人時のプレイと考え方〜

前回の記事でレベル1（～$1.20）を攻略しよう！と書きました。今回はその序盤である残り6～5人時のプレイについて書こうと思います。初心者にオススメの教材ははじめての種目選びを参考にしてみてください。

■スターティングハンド表

ICM Nash Calculatorによると6人チップフラット50/25/10でのプッシュレンジは

UTG 22.2%, 22+ A2s+ ATo+ K7s+ KTo+ Q8s+ QTo+ J9s+ T8s+ 98s

UTG+1　31.8%, 22+ A2s+ A4o+ K4s+ KTo+ Q6s+ QTo+ J7s+ JTo T7s+ 97s+ 87s 76s

CO　35.1%, 22+ Ax+ K4s+ KTo+ Q6s+ QTo+ J7s+ JTo T7s+ T9o 97s+ 86s+ 76s 65s

BU　43.3%, 22+ Ax+ K2s+ K8o+ Q5s+ Q9o+ J6s+ J9o+ T6s+ T8o+ 96s+ 98o 85s+ 75s+ 65s 54s

SB　78.6%, 22+ Qx+ J2s+ J4o+ T2s+ T6o+ 92s+ 96o+ 82s+ 85o+ 73s+ 75o+ 62s+ 64o+ 52s+ 54o 42s+

このようになっています。意外と押せますね。ではコールはどうでしょうか？
テキストにすると行を取りますし、画像ですとサイズが大きいのでリンクを紹介します。

http://www.holdemresources.net/hr/sngs/icmcalculator.html?action=calculate&bb=50&sb=25&ante=10&structure=0.5%2C0.5&s1=500&s2=500&s3=500&s4=500&s5=500&s6=500
もちろんこれはチップがフラットな状況ですし、FGSを込みで考えると変動するというのが前提ですので参考程度でお願いします。実際はこの通りにはいきません。それを事項で説明します。

■プレイヤーにマークを付けてみよう

卓に参加している全員がナッシュを理解していると誤解してはいけません。
鉄強なプレイヤーからクレイジーなプレイヤーまで幅広いプレイヤーが参加しています。
そこで私がオススメするマークを紹介します。

①レギュラー

ある程度プレイしているとレギュラーがいる事に気付くはずです。そしてその多くのプレイヤーは無慈悲なプッシュとコールを繰り広げてフィッシュを釣り上げていると思います。細かく分類するのであればウィークレギュラーを加えるのもオススメです。

②コーラー

具体例を挙げると、ポジション、チップ量に関係無くAxを持っていたらコールするプレイヤー（私の場合ですが、区別する為にメモにも「A」とだけ記入します）

また、チップに関係無く強いハンドを持っていたらコールするプレイヤー

また、すでに前のプレイヤーからコールが入っている状況で弱いハンドをコールするプレイヤー（88～TT　ATs～AQs AKo　チップ量によりますがAKs）
これらは1v1なら十分コール出来ますが、3wayではJJ+ ポジションによってはAKsでしかコール出来ないハンドですので、見つけたらマークを付けます。恐らくスターティングハンド表の基本部分は頭に入っているが、込み入った所までは学習が届いていないプレイヤーだと考えられます。

コーラーマークには幅を持たせられるので、プレイしていて気付く事があればマークを増やしてみましょう。

③クレイジー

プッシュもコールも常軌を逸してるプレイヤーを見かけたら一応マークを付けておきましょう。恐らく明日にはいなくなっていると思われます。

■UTGの98sはプッシュ出来るのか？

マイクロハイパーサテをプレイしているとコーラー達によって予想以上にコールされる事に気付くと思います。彼らはAxやKQを見ると突撃したくなる衝動に駆られてしまうのです。

ではUTGの98sはプッシュ出来るのでしょうか？ナッシュ均衡の基本理念に基づくのであればやはりプッシュすべきではないというのが私の考えです。

ここでアジャストするという考えで対処してみましょう。
記憶が曖昧ですが、ある配信者の方が$3.75のハイパーサテについて話している際に、
「結構ルースにコールされるのでプッシュレンジをやや狭くした」
という事を言っていた記憶があります。具体的にはUTGのJ9sも除外したとも言っていたと思います。（あくまでも記憶が曖昧なので参考程度でお願いします）
UTG1ではT7sもプッシュ出来ますが、私はこのあたりも切っています。T9sはプレイヤーによって変えています。

結論としては「プレイヤーによる」としか言えないのですが、プレイを続けてみて自分なりのハンド表を作ってみてください

■ダブルアップ後は2bbオープンも有効策

ダブルアップした後のプッシュに迷っている方もいると思います。

How to play hyper-turbo satellites by acoimbra part1
このシリーズをみるとダブルアップした後、2bbでオープンしている場面を何度か見かけます。

プレイヤーの観点で考えると前にいるダブルアップしているプレイヤーが2bbでオープンしようがプッシュしようが降りるべきハンドでは降りるわけですから、有効かもしれません。

今回は6～5人までの基本的なプレイ、考え方について書きました。
次回は4人時でのプレイ、もしくは6～5人時の具体的な話について書きたいと思います。