今月読んだ本について
こめかみです。
6月ももう終わりますが、皆さんはどうお過ごしでしょうか?
私は特に目立ったイベントも無かったので、今月読んだ本(マンガ含む)について書きます。
簡単な内容紹介やレビューについてはAmazonでも見れますので、是非見てみてください。
レビューは書けないので感想を書きたいと思います。
奇貨 (新潮文庫)
松浦 理英子
http://www.amazon.co.jp/dp/4101266719
男社会からはみ出た男とレズビアンの親友との友愛小説、という作品紹介が気になって購入しました。私の友人が「男女4人くらいのグループで一つのコタツに入ってミカンでも食べながらダラダラ話したい」という願望を話していた事を思い出しました。
私にはそういった願望がないので、友人の願望やこの主人公が異質な人間に思えます。
暗渠の宿 (新潮文庫)
西村 賢太
http://www.amazon.co.jp/dp/4101312818
「廃失をかかえて」や「苦役列車」も読みましたが、著者(作品の主人公)について常々思うのは、基本的には臆病で小心者だが時として見せる異常なまでの凶暴性が面白いという事です。
異常なまでの、という表現は過剰かもしれませんが、同じく臆病で小心者な人間にとっては、「ああ、一線越えちゃってるな」と感じると思います。
例えば、見た目の醜悪な風俗嬢にチェンジと言えない、というのは小心者ですが、情事の後にはさっきまでの小心者は何処へやら、思う存分罵倒するという、同じ人間とは思えない凶暴性を持ち合わせています。と思いきや、言い放った後にまたビクビクと怯えだす。このバランスが読んでいて面白いです。
プリズンホテル〈全4巻セット〉 (集英社文庫)
浅田次郎
http://www.amazon.co.jp/dp/B00PKIYK3K
姫椿 (文春文庫)
浅田 次郎
http://www.amazon.co.jp/dp/4167646048
24歳にして人生初の浅田次郎でした。読もう読もうと思いながらも購入にまで手が出ず、ずっと欲しいものリストに入っていました。
短編集の「姫椿」を読んで、面白かったので、長編の「プリズンホテル」も購入しました。
プリズンホテルの方はエンタメ系でとても読みやすいので、初読書!なんて方にもオススメです。姫椿では「再会」がお気に入りです。
げんしけん 二代目の九(18) (アフタヌーンKC)
木尾 士目
http://www.amazon.co.jp/dp/4063880613
著者との出会いの始まりは中学生の頃に読んだ初代げんしけんからなのですが、この二代目、正直…どうですか?
初代から読み始めて、初代の一つ前の作品である「五年生」を読んだのですが、この五年生が私の心に突き刺さりました。
五年生は、今まで読んできたマンガで一番好きで面白いと断言しますが、それを読んだ後だとこの二代目には物足りなさを感じてしまいます。
それでも「また、五年生のような素晴らしい漫画を描いてくれるはず…!」と期待しながら毎巻買っている次第です。
五年生は、大学を留年してしまった男と卒業して社会人になった女の恋愛モノです。
1コマ1コマに情報がぎっしり詰まっていて、行間を読む楽しさがあるので、ちょっと変わった漫画を読みたい人にオススメです。
http://www.amazon.co.jp/dp/4063141969
ナポレオン狂 (講談社文庫)
阿刀田高
http://www.amazon.co.jp/dp/B00JIMMVMQ
短編集です。なんて事ない平穏な日常に、突如現れる恐怖を書いています。
その恐怖というのも、殺人鬼、幽霊の類いではなく、人間の内面的な恐怖を書いています。
今月読んだ本の中で一番好きです。
至って簡潔で内容のない感想になってしまいました。
もしも気になる本が見つかれば幸いです。


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