汗だくポーカー

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汗だく映画シリーズ第三回 ビリー・ワイルダー監督作品『お熱いのがお好き』(1959年、アメリカ)

どもども、今回は第三回目になる汗だく映画シリーズです。第三回では『ホット・ファズ』というコメディ映画を取り上げる予定だったんですが、コロ助さんに『アパートの鍵貸します』を観て頂いて、良い感想をもらえたので今回もビリー・ワイルダーのコメディ作品を紹介することにしました!

今回紹介するのは『お熱いのがお好き』(1959年、アメリカ)です。この作品のタイトルは映画を見たことがなくても聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。

この作品も、ワイルダーらしい非常にテンポの良いコメディ作品になっています。とっても見やすいのでおすすめです。

あらすじをある程度書こうと思ったんですが、まっさらな状態で見た方が絶対面白いのでここではあえて書かないことにしました。ウィキペディアに後半途中までのあらすじが書いてあるので、知りたい方はそちらを御覧ください。→お熱いのがお好き

 

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主人公は『アパートの鍵貸します』で主人公を演じたジャック・レモンと、二枚目俳優のトニー・カーティスの二人です。

ヒロイン役は、かの有名なマリリン・モンローが演じています。この作品のモンローの存在感は特に大きく、主人公はモンローといってもいいくらいです。この3人の絶妙なやりとりが良いんですねー。

 

あら素敵

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劇中でモンローが歌う”I wanna be loved by you” はみなさん一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

うーんセクスィー

この映画をずっと見続けてから、このシーンを見るとよりモンローのごいすー感を感じることができます。

 

ラストのシーン

『お熱いのがお好き』で特に有名なシーンがラストのシーンです。これがまた笑えるけど心にぐっと来るという、すごいシーンなんです。是非映画を通してみてラストを見てほしいなと思います。最高のラストです。

 

女優マリリン・モンローについて

モンローはセックス・シンボルとして世界中で有名ですが、彼女は、女優としてもゴイスーな人なんです。

彼女はこの作品の演技でゴールデン・グローブ賞主演女優賞を獲得しました。私はモンローが出演している映画はこの『お熱いのがお好き』と同じくワイルダー作品である『七年目の浮気』の2作品しか見たことがないのですが、どちらの作品でも天真爛漫でなおかつセクシーな女性をとても自然に、上手に演じていて、彼女の女優としての素晴らしさを感じます。

モンローは、ある時期から自分が作り上げたセックスシンボルとしての「マリリン・モンロー」の大衆が持つイメージから脱却したいと強く悩んでいたようです。

彼女は真剣にアクターズ・スタジオに通い、真剣に演技の勉強をしました。有名な劇作家からマンツーマンで演技指導を受けたりもしていました。彼女はまた、精神分析学者のフロイトの本や、小説、歴史本、詩集、演技理論の本など、膨大な本を読みそれまでのイメージから脱却し女優としての質を高めるためにものすごく努力したようです。そして日々の努力が実り、『お熱いのがお好き』でゴールデン・グローブ賞を獲得したのです。

彼女はその後『荒馬と女』という映画でシリアスな役を演じています。セクシーな美女としての役だけでなく、彼女のシリアスな演技も見てみたいです。

彼女のパーソナリティについて私は全く無知なので、ドキュメンタリー映画や書籍なのでしっかり調べてみようと思っています。この映画をきっかけに、マリリン・モンローという人間について知りたくなりました。生い立ちやどういう生活をしていたのか、どうやって「マリリン・モンロー」を作り上げたのか、どういう価値観を持っていたのかなどは、ほとんどの人に知られていません。スターといえど人間ですからそういう一人の人間としての、側面は当然ありますよね。そういう所に目をむけずセックスシンボルとしてのモンローしか知らないのは、個人的には何か本人に失礼というか申し訳ない感じがするんです。

ワイルダーは、「ビリーワイルダー自作自伝」という本で、モンローについて語っているようです。その一部を紹介します。

マリリンは喜劇女優として天才的な才能に恵まれていた。滑稽な台詞をしゃべるための特別な感覚があったのである。すごい才能だった。彼女亡きあと、あれほどの才能には出会ったことがない。」

彼女は耐えがたいほど不快な態度をとることがあった。それが私に向けられたものなら、私ひとりががまんすればすむ話だ。ところが彼女は、自分の不愉快さや怒りの発作を無防備な人たちにまで向けた。一度、300人のエキストラと一緒に彼女を待っていたことがあった。」

私は「ビリーワイルダー自作自伝」読んだことがなく、ホームページからの引用(http://www.eurus.dti.ne.jp/~hi-ro-s/sub5-12.htm)なのでソースとして不十分なのはわかっていますが、ワイルダーはモンローの女優としての才能を高く評価していたようです。「ビリーワイルダー自作自伝」はとても興味があるので買って読もうと思っています。

しかしモンローはこの頃とても気難しい人物でもあったようです。

 

ウィキペディアより引用

関係者曰く、現場でのトラブルの原因は99%モンローにあったと語っている。撮影当時はモンローの精神状態が不安定で、遅刻を繰り返し、撮影所に来ても楽屋から出てこないなどの奇行が続いた。また、化粧室からなかなか出てこないので、呼びに来た助監督に対して「くたばれ!!」と怒鳴りつけた事もあり、撮り直しをする度に演技が良くなっていき、撮影が終了して帰りかける頃になると、誰よりも元気であったという。カーティスはモンローとのキスシーンについて「ヒトラーとキスしたようなものだ」とコメントするなど(カーティス本人はこの発言を否定している)、撮影現場は混乱を極めた。ワイルダーも撮影後に「マリリンとはもう2度と仕事をしたくない」と発言した。(ワイルダーは『七年目の浮気』撮影後も同様の発言をしており、彼女に辟易しつつもコメディエンヌとしての才能は認めていた。事実、モンローが死ぬ直前にも彼女の次回作の候補として3度目の監督作の企画が進んでいた)ただし、この頃モンローは妊娠していた事と、夫(アーサー・ミラー)がワシントンで査問を受けていた事が重なって情緒不安定となっていたという見方もあった。

お熱いのがお好き – Wikipedia

マリリン・モンローのドキュメンタリー映画『マリリン・モンロー 瞳の中の秘密』では彼女の普段の人物像に深く焦点が当てられているようなので絶対に見たいです。

 

 

 

作品についてよりもだいぶマリリンモンローについて書いてしまいましたがw、この作品は全編通してテンポが良く、わかりやすく、面白い時代を越えた素晴らしい作品なので、是非一度御覧ください!某2525動画でも字幕や吹き替えがあがっt(ry

おわり

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kuaugeiya kuaugeiya • 2015年7月24日


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