親分さんのコーチングを受けて
どもども2割引です
先日、配信中にポーカープレイヤーのhirozoさん(親分さん)からいろいろと教えていただくことが出来ました。
親分さんから記事にする許可を頂けたので、自分の復習がてら書いて行こうと思います。
まずはこの場面
BBでA3oを持っています。10BBくらいでセミファイナルです。
フォールドで回ってSBからオールインが飛んできました。
HRCでチップEVで調べたレンジは以下です
A3oは余裕でコールできるようにも見えます。しかし、実際にはこの状況はセミファイナルで、バブルファクターを考える必要があります。必要勝率が上がるため、実際のレンジよりも確実に狭くなります。
最近、ここらへんの意識が自分には足りてないように感じていました。なぜなら、ここ数セッションでセミファイナルで惜しいプレイをして飛ぶことを頻繁にやってしまっていたからです。
先日の投稿でも書いたように、BBでSBからのレイズに対してリスチールするプレイは確かに利益的なのでしょうが、相手のスタックと自分のスタックの差や、ファイナルまであとどれくらいあってバブルファクターがどれくらいあるかなどは十分考える必要があるということです。前回の投稿で取り上げたハンドは、相手にかなりカバーされていてなおかつバブルファクターの高い状況にも関わらずリスチールを試みてしまっていました。
では、先ほどのシチュエーションはどれくらいのレンジでやっていけば良いでしょうか?
ここで注意すべきところは、ICMを計算する上で、自分のテーブル以外にもう1つテーブルがあるけれども、そのテーブルの存在は分らないということです。分らないテーブルがどうなっているかはわからないですが、確実にバブルファクターはかかっています。
さらに、マイクロレートにおける相手のプッシュレンジは大体の場合において狭いことが多いです。さらに、他のプレイヤーもバブルファクターを考えない糞コールをすることで周りが先々で勝手に飛んでしまうことも多いように感じます。そこも考える必要があるでしょう。
180manSNGでは、ファイナルテーブルに総賞金の実に85.3%が集中しています。
このような賞金ストラクチャーではファイナルテーブルに行くことを目指すプレイが求められます。なぜなら、
賞金分布で最も影響力の高いところの順位分布を伸ばすことが当然のように最も収益を上げる上で効率的だからです。
従って、このような場面ではコールレンジをタイトにすることも悪くないとのことです。
セミファイナルにおいては、まずはファイナルに行くことが最大の目標となります。自分がどれくらいのスタックがあればファイナルにいけるのか、必要スタックに自分のスタックは足りているか、増やす必要があるのかないのか、相手の状況をセッション途中で確認しながらプレイしなくてはならないなと感じました。
親分さんのアドバイスによれば、相手のプッシュレンジがどれくらい広いか狭いかはRFIの値を参考にするとよいとのことです。
SNGのレギュラー陣はだいたいRFIが70~80に落ち着くそうです。反対に、RFIが50くらいのプレイヤーはタイトだといえます。このようなプレイヤーはプッシュレンジも比例してタイトであることが多いとのことです。ひとつの目印になると思いました。
さて、バブルファクターを加味するとレンジはどうなるのでしょうか?
ためしに、最近よく使っているICIMIZERのレンジも参考にしましょう。
ICIMIZERでは最大60人までの状態でICMを加味したレンジを出してくれます。この残りのテーブルのチップ状況ってランダムなんでしたっけ?それともアベレージなんでしたっけ?
もう1つ、名無しさんに教えていただいたツールがSimpleNashです。
これは、最大20人までの状態に使うことができ、残りの状況もランダムないしアベレージを選ぶことが出来ます。
他のテーブルのチップ状況を仮にランダムで置いた状態のレンジがこちらです。チップ状況が違うため若干の差はありますが、ICIMIZERとほどんど同じ結果が得られました。
相手のレンジにもよりますが、A3oのコールはおそらく問題ないだろうし親分さんもたぶんいいだろうとは仰っていただけましたが、自分が今月セミファイナルであまりにも糞コールしてきてしまったなと反省しきりです。
ICIMIZERが残り60人の状況まで対応しているのに対して、SimpleNashは20人までしか対応していませんでした。MTTプレイヤーとしては人数が多ければ多いほうがいいかと思いますが、正直どこまでこれらのソフトが有用なのかは分りません。HRCより非常に使いづらいことも気になります。
これらのソフトが示すICMが本当に正しいのか、果たして勉強したところで実戦で使えるレベルで覚えることができるのか、怪しいところはありますが、自分としてはなにかの指針がないとまだICMを自力で把握する能力もありませんので、買ってみていいかなとは思っています。
あくまでもこれらのソフトを参考にして、セッション中に同じような局面に遭遇したときに自分が正しい選択をとれるようになるために、自分のチップがICM上どれくらいの価値があるのか判断できるようになれることが最も大事なのでしょう。
ICIMIZERはもうすぐバージョンアップしたICIMIZER2がリリースされるみたいです。
SimpleNashは2015年6月のうちは2割引セール実施中でシェア所有にも対応しているみたいです。
どちらも決して安いソフトではないのですが、興味ある人は連絡くださいw
また、僕は今月はこれまでチップEVの数値を伸ばすことのみを集中的に取り組んできましたが、盲目的にチップEVだけを追いかけるのも良くないそうです。他にもいろいろと押さえておかなければならないポイントがあります。
親分さんにいろいろ教わったことを踏まえ、今後の180manSNGの攻略についていろいろと考えてみました。
まず一つ目には、これは親分さんではなくイチローさんやゲイヤさんにも散々指摘していただいたことですが、中盤にかけてナッシュレンジできちんとプッシュできているかということです。
Sharkscopeで、2.5$180manSNGで勝ちまくっている鉄強プレイヤーの順位分布を見ていきましょう。
$2~$5のMTTSNGリーダーボードで上位のNEADY05のグラフがこちらです。
残り90人を切ったあたりからインマネ付近まで、特に残り90人から残り70人付近でよく飛んでいることがわかります。このあたりの平均エフェクティブスタックは3000~4000、BBで表すとおおよそ10BB~20BBといったところでしょうか。この付近でよく相手とぶつかって飛んでいるということです。
この付近はまだインマネまで遠いのでバブルファクターがそれほどかかっていません。従って、チップEVのレンジでアグレッシブにプッシュをすることが最も利益的なプレイとなるだろうし、鉄強も同じことを実践しているであろうことがよく分ります。他の鉄強プレイヤーをみても大体似たような分布になっています。
よくインマネが近いからとレンジがタイトになるプレイヤーがマイクロには多いですが、180manSNGの賞金ストラクチャーは非常に上位偏重のため、メジャーインマネにさほど価値がありません。従って、インマネ付近上位85%のあたりでも同じようなレンジでプッシュをしていけば良いのだと思います。
次に、改善しなければならない点として、恥ずかしい気持ちもありますが僕の順位分布を見ていきましょう。まだ2k戦ほどしかやっていないのでデータとしてまだ分散の途上にある可能性はあります。
上の鉄強の順位と違うのは、山が若干中盤~後半よりも前半~中盤に来てしまっているということです。序盤で飛んでいることも鉄強と比べて多いように思います。
マイクロの180manSNGには、分っているプレイやー、少し分っているプレイヤーのほかに、ちっとも分かっていないチンパンファンプレイヤーが一定数レジストしています。彼らの存在がいるからこそこのゲームが成り立っているともいえますが、そういったプレイヤーに対しては序盤で確実にエクスプロイトしてチップを稼いでいく必要があります。
果たして、自分は序盤でチップを稼げているでしょうか?
10/20の頃なんと8Evbb/100しか稼げてなかったっす・・・。
親分さんいわく、稼げなさすぎとのこと。20bbくらい出てもいいとのこと。
いやほんとね、マイクロ180manの周りの序盤のプレイはホントひどいですから、やりようによってはもっとチップ稼げると思います。また、最近はストラクチャーが変更されて最序盤からアンティもあるのでプリフロップレンジも若干いつものリングゲームのレンジよりは広めに変更する必要があると思います。
昔は序盤をかなりタイトにして超多面すると言う戦略が一般的だったのに対して、今はもう序盤で多くのポストフロップをプレイしないと駄目なのでなかなかやりづらいところはありますが、それにしてももうちょっと成績良く出来ないとだめだよなとは自分でも反省するところです。
75BB持ちでアンティありなので、プリフロップレンジはかなりルースになるのではないでしょうか?そこらへんは一度HRCよりもスノーウィーで調べないと駄目かもしれませんね。
・・・どっか2+2とかに良いレンジ表落ちてないでしょうか!?!?
最後に、前述もしましたがやはりなんといっても順位分布です。
自分のファイナル率、インマネ率を見て、それらが全体平均に比べてどれくらい多いかというのが収支を上げる上での最大の鍵になってきます。
インマネが上位15%、ファイナルが上位5%に与えられるのであれば、インマネが15%以上、ファイナルが5%以上あればROIはプラスになるというのは単純な理屈ですが正しいと思います。これにレーキがかかってくるため、最低限必要なインマネ率、ファイナル率というのはある程度計算上分ってきます。
45manのときは残り8人のときにすさまじいバブルファクターが掛かっていたため注意していましたが、180manにゲームセレクションを変えたときにそこの感覚がだいぶおろそかになっていたなと思います。メジャーインマネ自体はそこまで難しいこともないので僕レベルのプレイヤーであっても平均以上は狙うことが出来ますが、ファイナルテーブルに到達するためにはいろいろ理解しないといけないことがまだまだ多そうです。
以上のことを踏まえると、自分が今後のセッションでどういうところにもっと気をつけていくべきなのかわかってきます。
・中盤できちんとナッシュでプッシュする、SBからのレイズに対して果敢にナッシュでリスチールを仕掛けていく。
・序盤でもっとチップを稼ぐ。・・・これは実際課題が山積みなので地道に気になったスポットをエクイラボにかけるなどして勉強するしかないですね。
・順位分布をもっと利益的にする。バブルファクターをよく理解してより多くファイナルに到達するためのプレイを目指す。
6月もまもなく終わってしまいますが、以上のことに注意してまた頑張ってポーカーしていきたいと思います。
今回の記事作成については、hirozoさん、イチローさん、ゲイヤさんに多くのアドバイスをいただきました。ありがとうございます。
ではでは。
2割引
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名無し 2015年6月24日 - 7:27 AM
セミファイナルのコールレンジもそうだけど、プッシュ側も考える必要があるね
画像の状況では、SB側はカバーされていても71%プッシュできるけど2割はもっとタイトにプッシュしてるでしょ?チップEVがでてないって話もここでちゃんとプッシュできてたら改善されると思う
$2.5だったらBBがレギュラーじゃなかったらanyで押しても問題ないかと
匿名 2015年6月24日 - 2:23 AM
正直、今までのポーカーの記事は何とも思わなかったけど今回のは本当に良かったよ。2割頑張れ!