携帯電話の料金と行動経済学
どもども2割引です。
毎週ブログを見に来て頂いてる方、またいろいろなブログを投稿して下さってる方、いつもありがとうございます。
さて、今日は閑話休題というか携帯電話料金について。
2割引、実は大学生になってからやっとこさPHSを持ちまして、e-mobileとかいう情弱キャリアからY!モバイルを経てここまで来たのですが、いかんせん携帯電話について全く知りませんでした。
元々パソコンは中学生から人よりはガッツリめにやっていましたので、人からはデジタルガジェット系には詳しいキャラで通っていたわけですが、携帯電話となるとホント詳しくなかったわけです。情けない。
これまでなんとなく携帯料金を支払ってきたわけですが、今月Y!モバイルとの契約期間が切れるという葉書を見つけまして、考えはじめたのです。MNPという言葉はなんとなく知ってました。
どうせなら、安いところが良いナ…、ついでに機種も新しくなったら良いナ…、みたいな事をつぶやいたり配信でしゃべっていたらいろいろと教えてくれる方が沢山いらっしゃって、知らないことをいろいろ勉強出来ました。
勉強した結果、2つのことが分かりました。
・自分は携帯電話についてあまりにも知らなさすぎる。
・自分はこれまで不当に高額な携帯電話料金を支払ってきた。
情けないですね。月々サポートとか、一括0円とか、いろいろな用語を教わったんですが、もっと自分が携帯電話を安くするために出来ることがいろいろあって、本来はすべきであったのに情弱だからそれをしてこなかったという。
これは、当たり前のようにポーカーやブックメーカーにもつながる話で、日頃僕のようなへっぽこオンラインポーカープレイヤーでもなんとかブレイクイーブンまで持って行けるのは、その他大多数のファンプレイヤーがプレイしてくれているからです。自分より「情弱」の人がたまたま多いので稼げるわけですよね。
それと同じ構図が携帯電話料金でも起こっていて、自分のような「情弱」が非常に多いため、一部の人は非常に少ない金額で携帯電話を運用できているというわけです。
携帯電話のMNPは今でこそかなり一般的になってきましたが、一昔前は一部ネット民の間でしか利用されてなかったように思います。行動経済学には、保有効果という考え方があり、自分が所有するものに高い価値を感じてしまい、手放す事に抵抗を感じてしまう効果のことです。人間は非常に保守的な考え方をする生き物なので、新しいものを手にした時の利便性よりも、現在所有しているものを失う不便さをより印象的に感じるように出来ています。
ある実験によると以下のような質問をした場合、
①「現在、安価だが基本的な機能はついている携帯を使っているとする。交換の手間が少ないとして、値段が高いが機能が豊富な携帯電話に買い替えるか?」
②「現在、値段が高いが豊富な機能はついている携帯を使っているとする。交換の手間が少ないとして、値段が安いが基本的な機能のみがついている携帯電話に買い替えるか?」
どちらのグループでも現状を維持する方に答えが偏るとの結果が得られたそうです。パソコンがメインですがデジモノ自体は好きなので雑誌や2chなどでMNPという言葉こそ知ってはいても今まで何となくやってこなかったのはこういう理由かも知れません。
また、MNPにはかなりの手間がかかります。人に言わせればこれしきの手間といった具合でしょうが、携帯ショップひとつ行くのにもかなり抵抗感のある私のような人間にしてみたら、MNPはかなりの手間です。
しかも、今考えられる自分が1番携帯電話を安く運用できる方法は、「Softbankで回線を1つ作って現在のY!モバイルと一緒にドコモに即2回線飛ばし、ドコモの片方の回線は塩漬けにして余った機種も中古ショップに売却して手数料に充てる。」というかなり面倒に思える方法です。
これが考え得る中で最も安いそうなのですが、いかんせん自分が動き出すのが遅くて2台一括0円の案件がもうほとんど無い状況なのでした。
これも行動経済学で説明できます。
時間割引という考え方があって、例えば、今からカップラーメンを1個あげると言われたときのうれしさは、1年後にカップラーメンをあげると言われたうれしさよりも圧倒的に勝るというものです。
人間は、今すぐに得られる報酬ほど大きい価値を感じ、得られる時間が遅くなれば遅くなるほどその価値が割り引かれていくという性質を持っているのです。時間によってどれだけの割合が割り引かれるかは個人差があります。
例えば、今からカップラーメンを1個あげるか、1年後にカップラーメンを100個あげるか選んでもらうとしましょう。
画像はこちらから転載
割引率が大きい人は価値の減少がグラフに表すと非常に急になっているため、1年後にはカップラーメン100個の価値がほとんど残っていない可能性が高いです。しかし、割引率が小さい人は価値の減少が緩やかのため、1年経っても価値がまだだいぶ残っている可能性が高いです。そうした場合、割引率が小さい人は1年後にカップラーメンを100個貰うことを選ぶかも知れません。
割引き率の大きい人のことを、日常的に私たちは「目先のことしか判断出来ないせっかちな人」、反対に小さい人のことを「がまんができ自己統制できる人」と呼んでいるのではないでしょうか?
携帯電話をMNPする際も同じです。MNPのやり方やお得な携帯ショップを調べるには時間がかかりますし、手間もかかりますが、単なる機種変更であれば近所の携帯ショップに行くだけで可能です。ここに、MNPをすることを選ぶ人と選ばない人との差が生じてきます。
ひと昔前は、MNPを利用するのは全体の3%だと言われていました。いまはもう少し増えているかとは思いますが、それでも全体で見たら少数派なのではないでしょうか?
行動経済学では、このように日常に起きてる事象を経済学に置き換えて考えることで、人間がなぜ非利益的な意思決定をしているのか理由が分かります。個人的には、経済学の中でいま最も注目すべき分野だと思います。
しかし、携帯電話ってホントすごい料金体系なんですね。
携帯キャリアが代理店にインセンティブ払うため一括ゼロ円で機種が買えて、なおかつ月々サポート(割引)という形で料金から割り引いてくれる謎の料金体系によってほとんどタダのような値段で一部の人が使えちゃう(笑)
これ知らずに毎月結構な金額を支払ってきたのが情けないというかなんというか。
自分もぜひこの流れに続きたかったのですが、時期が遅すぎて大した案件もないし今月はもう予定がつまってしまっているので、しゃあなしでY!モバイル2年目に突入です(笑)
まぁ、機種代は払ったのでMVMO並、もしくはそれ以上に安い金額で維持できるとは思います。
そんな感じです。
トホホ…。
2割引
最新記事 by 2割引 (全て見る)
- ディレクトリ直しました - 2017年6月12日
- そろそろかなぁ~ - 2016年6月6日
- ドミノ・ピザ Lサイズ50%オフ - 2016年5月30日