怒られてから仲良くなった
前回までのあらすじ
堕落していたおれは他人との共同生活が上手くできないようで。ついに部屋は気まずい空気に包まれてしまう。
「しゃむさんはコミュニケーションを取らなすぎ(怒)」
荒れ狂う同居人に対してしゃむにゃむがとった行動とは・・・!?
予備自衛官補訓練二日目にして怒られた。100:0で俺が悪いと思う。反省した。そっからはなるべく頑張ったわ。っても飯を早く食って風呂から早く上がっただけなのだが、とにかく圧倒的に遅かったので昨日とのあまりの違いに周りは気づいていたようで。
「食うの早くなりましたね」
そう微笑まれた。
しかし翌朝やらかしてしまう。点呼に遅れたのだ。どうやら俺がトイレに篭ってる間に皆が怒られたらしい。
「しゃむにゃむはどこだ?あ?トイレだと?時間を守らせろや(怒)」と。
このミスの原因は俺が腕時計を持っていなかったせい。点呼前とわかっていたらトイレに行かず我慢しただろう。だが俺は時計を所持しておらず時間がわからなかったのだ。部屋にも時計がなく、俺は人に時間を聞くことでしか時間を把握することが出来ない。
そして先日の気まずさから、
周りに時間を聞くのをためらう→点呼前だと把握せずトイレに行く というコンボであった。
腕時計は訓練の持ち物リストにあるのだがそもそも俺は腕時計を所有していなかったので、「ま、時計くらいあるだろ」と買うこともせず手ぶらだった。実際は部屋に時計がないという最悪パターンであり、俺はまたもや自分のテキトーさにため息をついた。
そのまま時は流れプチ飲み会の帰りである。俺は「酒飲んで気分が悪く吐きそうだ。トイレに行く」という旨を伝えトイレを済ました後、先に一人で部屋に帰った。
それから少し経って、部屋に同居人が飛び込んでくる。どうも酔っ払った俺が行き倒れてるんじゃないか、という事で教官たちが俺を捜索しているのだという。
確かに酔っ払った人がトイレに行くっつっていなくなったら帰ったと思うより行き倒れてると思うわ。それきいたときは満面の笑みで納得してしまったわ。
そっから同居人に説教された。
「隊で行動してますよね。それで気分悪くて抜け出すのはいいけどそのまま一人で部屋に帰ったらみんな心配するに決まってるじゃないですか。仕方がなかったのかもしれないけどそういう時は誰かと二人で行動しましょうよ。行動する前に行動したらなにが起きるか考える(怒)そもそも・・・」
ってな感じで悪酔いした人がずっと説教してた。
でもねそのおかげでけっこう喋ったわ。説教からのコミュニケーションの始まりだった。ここに来てようやく距離が縮まったようだったわ。そっからはだいぶ話すようになって気まずい空気も解消された。
後からわかったのだが俺よりもはるかに酷い奴が他の部屋にいたらしく、俺は思うほど疎まれてたわけなかった。俺は話せばわかるし飯を早く食ったりとか改善が目に見えて、一応やろうとはしてる人なんだなという評価らしかった。自分の下がいたという話で
「別にミスしようとしてるわけじゃないでしょ。しゃむさん頑張ってるじゃないですか。あとはコミュニケーションを取ればいいんですよ。俺達もどうせなら仲良くなりたいんだから。隣の部屋の〇〇を見てみろよ。あんなクズになんじゃねえぞ」
こんなかんじのことも言われた。
というわけで最初の5日間は終わった。
そういえば訓練自体は正直楽な部類だと思う。持久走は俺は死ぬほどキツかったがたぶん運動しなさすぎなのと普段太陽を浴びてないせい。走り終わっても女の子二人はケロリとしていたし。適度に外に出てるくらいの人なら余裕なんじゃないかね。
全然和解してないんですが(´・ω・`)って人はコメよろ!
しゃむにゃむ
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